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CAS RN: 530-62-1 | 製品コード: C0119
1,1'-Carbonyldiimidazole [Coupling Agent for Peptides Synthesis]
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外観 | 白色~うすい黄色粉末~結晶 |
純度(中和滴定) | 97.0 %以上 |
融点 | 115.0~122.0 °C |
融点 | 118 °C |
絵表示 | |
注意喚起語 | 危険 |
危険有害性情報 | H302 : 飲み込むと有害。 H314 : 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷 |
注意書き | P501 : 残余内容物・容器等は産業廃棄物として適正に廃棄すること。 P260 : 粉じん/ミストを吸入しないこと。 P270 : この製品を使用するときに,飲食又は喫煙をしないこと。 P264 : 取扱い後は皮膚をよく洗うこと。 P280 : 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。 P303 + P361 + P353 : 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。 P301 + P330 + P331 : 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。 P363 : 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。 P301 + P312 + P330 : 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。口をすすぐこと。 P304 + P340 + P310 : 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し,呼吸しやすい姿勢で休息させること。 直ちに医師に連絡すること。 P305 + P351 + P338 + P310 : 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。直ちに医師に連絡すること。 P405 : 施錠して保管すること。 |
化審法 |
5-6491 |
UN番号 | UN1759 |
クラス | 8 |
包装等級 | III |
使用した化学品
- N-Carbobenzoxyglycine [C0575]
- 1,1'-Carbonyldiimidazole [C0119]
- Anhydrous tetrahydrofuran
- L-Tyrosine ethyl ester [T0551]
実施手順
N-カルボベンゾキシグリシン (2.10 g, 10 mmol)の脱水THF(10 mL)溶液に,1,1'-カルボニルジイミダゾール (1.64 g, 10 mmol)を加え,室温にて4時間攪拌させた。L-チロシンエチル (2.10 g, 10 mmol)を一括添加後,反応液を室温にて終夜攪拌させた。反応完結後,溶媒を減圧下で除去し,得られた薄黄色粘性液体を酢酸エチル (30 mL)に溶解させた。1 mol/L塩酸(50 mL)を加え,10分攪拌させた。有機層を分液後,水層を酢酸エチル (20 mL x 2)で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30 mL),飽和食塩水 (30 mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥処理後,減圧下で濃縮することで一部粘性のある白色固体を得た。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒: ジクロロメタン/酢酸エチル, 90/10→75/25→50/50)で精製すると,化合物1 (3.54 g, 88%)が白色粉末として得られた。
実施者コメント
反応溶液はTLC (ヘキサン/酢酸エチル = 5 : 1, Rf = 0.17)と1H NMR でモニタリングした。 反応溶液を濃縮して1 mol/L塩酸で処理した後,エタノールでの再結晶を試みた。粘性の高い固体が低温で沈殿したが,沪取できなかった。
分析データ(化合物 1)
1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 7.35 (m, 5H), 6.92 (d, J =8.24 Hz, 2H), 6.67(dd, 3J =8.24 Hz, 4J =1.83 Hz, 2H), 6.45(d, J =6.87 Hz, 1H), 5.69 (s, 1H), 5.40 (br s, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.81(q, J =5.95 Hz, 1H), 4.18 (q, J =7.32 Hz, 2H), 3.84 (m, 2H), 3.03 (m, 2H), 1.27 (t, J=7.32 Hz, 4H)
13C NMR (101 MHz, CDCl3); δ 171.55, 168.74, 156.61, 155.24, 135.99, 130.50, 130.39, 128.57, 128.29, 128.14, 126.93, 115.52, 115.37, 67.30, 61.78, 61.50, 53.16, 44.31, 36.95, 14.17, 14.07.
先行文献
- N,N'-Carbonyldiimidazole, a New Peptide Forming Reagent
N-Cbz-グリシン(2.09 g, 0.010 mol)の乾燥THF (10 mL)溶液に,1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI) (1.62 g, 0.010 mol)を加える。1.5時間撹拌後, L -チロシンエチルエステル (2.09 g, 0.010 mol) を加え,反応液を一晩撹拌する。THF をエバポレーターで除去し,1 N-HCl(50 mL)を加え,冷却して固体を析出させる。この固体を水と5%の炭酸水素ナトリウムで洗浄し,固体をろ過して水で再度洗浄する。乾燥後,50%のエタノールで再結晶することで,N-Cbz-グリシン- L -チロシンエチルエステル(3.79 g, 収率 95%)を得る。
文献
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