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種々の金(I)錯体の調製に有用な金錯体前駆体
クロロ(ジメチルスルフィド)金(I)(1)は,空気中で容易に取り扱うことができる金錯体であり,一価の金錯体を調製する前駆体として使用されています。例えば,1を塩化メチレンやアセトン溶媒中,ホスフィンやN‐複素環カルベン(NHC)などの配位子を作用させると,ジメチルスルフィドと配位子交換して,それぞれ対応する金(I)-ホスフィン錯体(2)や金(I)-NHC錯体(3)が生成します。これら錯体は触媒として,オレフィンシクロプロパン化反応や付加環化反応1,2)などに使用されているほか,錯体化学研究3)にも用いられています。