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非常に効率の良い触媒的アリル化反応
アリルボロン酸誘導体は温和なアリル化剤として有機合成分野において広く用いられています。近年,小林らは2-アリル-5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサボリナン(1)が,ホウ素から亜鉛へのトランスメタル化を経由する触媒的アリル化反応において,より効率よく機能することを見出しています。亜鉛源として,亜鉛と1,1,1,3,3,3-ヘキサメチルジシラザン(=HMDS)からなる塩Zn(HMDS)2が非常に有効であり,0.1mol%の触媒量でカルボニル化合物やそのイミン,ヒドラゾン誘導体から,相当するホモアリルアルコール,あるいはホモアリルアミン誘導体を与えます。本反応はNMR実験より,アリル亜鉛アミド中間体を経由して進行していることが示唆されており,さらにキラルなジアミン配位子を用いることでエナンチオ選択的なアリル化も可能となります。本反応はハロゲンフリーなアリル化であり,基質適応性も非常に広いことから,非常に有用なアリル化法といえます。
文献
- Catalytic Use of Zinc Amide for Transmetalation with Allylboronates: General and Efficient Catalytic Allylation of Carbonyl Compounds, Imines, and Hydrazones
- Facile preparation of allylzinc species from allylboronates and zinc amide via a boron-to-zinc exchange process and their reactions with carbonyl compounds, imines and hydrazones