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CAS RN: 1068-55-9 | 製品コード: I0543

Isopropylmagnesium Chloride (ca. 11% in Tetrahydrofuran, ca. 1mol/L)


純度(試験方法):
化審法:   2-3469 |優先評価化学物質
別名:
  • イソプロピルマグネシウムクロリド (約11%テトラヒドロフラン溶液, 約1mol/L)
製品書類:
250G
¥21,500
11   26   ≥40 

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製品補足情報:

Grignard試薬はフランスの化学者Victor Grignardにより発見された有機金属化合物で,1900年に報告されました。一般式RMgXで表されるこの試薬は,ハロゲン化炭化水素と金属マグネシウムを,エーテルなどの無水溶媒中反応させることで得られることから,広く有機合成に利用されています1)

Grignard試薬は,一般に灰白色~うす茶色の透明溶液であり,通常は溶液の状態のまま反応に用いられます。またSchlenk平衡2)と呼ばれるアルキルマグネシウムハライド(RMgX)と,ジアルキルマグネシウム(R2Mg)の平衡が知られており,複雑な組成を伴う平衡混合物を形成します。この平衡混合物のいずれかの化学種が沈殿物として析出する場合がありますが,実際の使用において問題となることはありません。

沈殿物が生成した場合は,試薬ビンをやさしく振り混ぜ,沈殿物を十分に分散させてからお使いください。(もし沈殿物が少ない場合は,上澄みの部分をお使いいただくことも可能です。)特に冬の寒い時期は沈殿物が多く析出することがあります。このような場合は,よく乾いたガラス棒で沈殿物を細かく砕き,分散させてからお使いください。沈殿物を溶かして使用する場合は,試薬ビンをポリ袋に入れ,40℃に温めた湯浴に浸たして溶かしてからご使用ください。加温したGrignard試薬は,開封時に溶媒の蒸気が揮散する場合があります。ご注意ください。

引用文献
1) 化学大辞典 1963, 3, 123.
2) 有機金属の化学と応用 近畿化学工業会有機金属部会編 1962, 160.

製品コード I0543
分子式・分子量 C__3H__7ClMg = 102.84 
物理的状態(20℃) 液体
保管温度 室温 (15°C以下の冷暗所を推奨)
不活性ガス充填 不活性ガス充填
避けるべき条件 湿気(分解)
容器 250G-DualSealボトル (画像を見る)
CAS RN 1068-55-9
Reaxys Registry Number 5073186
PubChem Substance ID 87571890
MDL番号

MFCD00000466

規格表
濃度(sec BuOH法) 10.5 ~ 12.0 w/w%
物性値(参考値)
GHS
絵表示 Pictogram Pictogram Pictogram Pictogram
注意喚起語 危険
危険有害性情報 H302 : 飲み込むと有害。
H314 : 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷
H371 : 臓器の障害のおそれ
H372 : 長期にわたる、又は反復暴露による臓器の障害。
H351 : 発がんのおそれの疑い。
H335 : 呼吸器への刺激のおそれ。
H225 : 引火性の高い液体及び蒸気。
H260 : 水に触れると自然発火するおそれのある可燃性/引火性ガスを発生。
注意書き P501 : 残余内容物・容器等は産業廃棄物として適正に廃棄すること。
P223 : 水と接触させないこと。
P260 : 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
P270 : この製品を使用するときに,飲食又は喫煙をしないこと。
P202 : 全ての安全注意を読み理解するまで取り扱わないこと。
P240 : 容器を接地すること/アースをとること。
P231 + P232 : 湿気を遮断し,不活性ガス下で取り扱うこと。
P210 : 熱/火花/裸火/高温のもののような着火源から遠ざけること。禁煙。
P233 : 容器を密閉しておくこと。
P201 : 使用前に取扱説明書を入手すること。
P243 : 静電気放電に対する予防措置を講ずること。
P241 : 防爆型の電気機器/換気装置/照明機器/機器を使用すること。
P242 : 火花を発生させない工具を使用すること。
P271 : 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
P264 : 取扱い後は皮膚をよく洗うこと。
P280 : 保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用すること。
P370 + P378 : 火災の場合:消火するために乾燥砂 , 粉末消火剤 (ドライケミカル) または耐アルコール性フォームを使用すること。
P335 + P334 : 固着していない粒子を皮膚から払いのけ、冷たい水に浸すこと/湿った包帯で覆うこと。
P308 + P311 : ばく露又はばく露の懸念がある場合:医師に連絡すること。
P303 + P361 + P353 : 皮膚(又は髪)に付着した場合:直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
P301 + P330 + P331 : 飲み込んだ場合:口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
P363 : 汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
P301 + P312 + P330 : 飲み込んだ場合:気分が悪いときは医師に連絡すること。口をすすぐこと。
P304 + P340 + P310 : 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し,呼吸しやすい姿勢で休息させること。 直ちに医師に連絡すること。
P305 + P351 + P338 + P310 : 眼に入った場合:水で数分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。直ちに医師に連絡すること。
P403 + P233 : 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
P402 + P404 : 乾燥した場所で密閉容器に保管すること。
P403 + P235 : 換気の良い場所で保管すること。涼しいところに置くこと。
P405 : 施錠して保管すること。
法規情報
化審法 2-3469
優先評価化学物質
安衛法 有機則 第二種有機溶剤等
PRTR法 第一種指定化学物質
消防法 危-4-1-II
輸送情報
UN番号 UN3399
クラス 4.3 / 3
包装等級 I

記事/パンフレット

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