Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
室温燐光誘発物質
No.188(2021/11発行)
1H-ベンゾ[f]インドール(1)は,原油を由来とするカルバゾールに微量含まれるカルバゾール異性体です。1を含有しているカルバゾールは,室温で燐光を発することがLiuらによって報告されています1,2)。また,彼らは1を含まない合成カルバゾールに1を微量添加することで燐光の発現を確認しており,1の室温燐光誘発物質としての機能を確認しています。1の吸収および発光特性を図1,表1に示します。一方,前ページや図2に示すように,高純度カルバゾール(2)は室温燐光を示しません。そして2に0.5 wt%の1をドープすることで,500 – 700 nmの領域に室温燐光が誘発されることを実際に確認しました。1はこの用途の他,室温燐光誘発材料の原料としてもお使いいただけます。
文献
- 1) Carbazole isomers induce ultralong organic phosphorescence
- 2) Revisiting Carbazole: Origin, Impurity, and Properties
掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。