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スフィンゴ糖脂質を分解するエンドグリコセラミダーゼ(EGCase)
No.185(2020/12発行)
伊東らが開発した放線菌Rhodococcus由来エンドグリコセラミダーゼ (EGCase)は,界面活性剤の存在下で糖脂質をオリゴ糖と脂質(セラミド)に加水分解するエンド型酵素です。リコンビナント化されたEGCase II (rEGCase II) (3)は,細胞から破砕抽出した糖脂質由来の糖鎖構造解析用サンプルを調製する際に用いられ,酵素発見から現在まで実績がある酵素です1,2)。また,rEGCase I (1)は,植物性グルコシルセラミドにも作用して,セラミドを遊離することができます3)。一方,界面活性剤を添加できない生細胞の細胞表面オリゴ糖を切り出す場合は,界面活性剤の代わりになる酵素活性化タンパク質(Activator II)との混合製品,アクティベーターII支援型のrEGCase II (4)やrEGCase I (2)が有効です4,5)
本酵素は九州大学からライセンスを受けて製品化しました。
宿主の放線菌は国立研究開発法人産業技術総合研究所からのライセンスを受けて使用しました。
文献
- 1) A novel glycosphingolipid-degrading enzyme cleaves the linkage between the oligosaccharide and ceramide of neutral and acidic glycosphingolipids.
- 2) Purification and characterization of glycosphingolipid-specific endoglycosidases (endoglycoceramidases) from a mutant strain of Rhodococcus sp. Evidence for three molecular species of endoglycoceramidase with different specificities.
- 3) Preparation and characterization of EGCase I, applicable to the comprehensive analysis of GSLs, using a rhodococcal expression system
- 4) Specific hydrolysis of intact erythrocyte cell‐surface glycosphingolipids by endoglycoceramidase
- 5) Kinetics of endoglycoceramidase action toward cell-surface glycosphingolipids of erythrocytes
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また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
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