text.skipToContent text.skipToNavigation

Maximum quantity allowed is 999

注文本数を選んでください。

高耐久性ペロブスカイト太陽電池を実現するホール輸送材料: TOP-HTM

 ペロブスカイト太陽電池は,金属ハライドペロブスカイトを光吸収層に用いた太陽電池です。2009年に宮坂らによって鉛ハライドペロブスカイトを用いた太陽電池に関する研究が報告1)されて以来年々注目を集め,現在では世界中で盛んに研究が行われています。ペロブスカイト太陽電池は高い光電変換効率に加え,溶液塗布で作製できる簡便な製造プロセスを活かした大面積化が可能であることが特長です。
 ペロブスカイト太陽電池に用いるキャリア輸送材料は,本太陽電池の光電変換効率や耐久性を向上させるための鍵となります。順型構造ペロブスカイト太陽電池に必須となるホール輸送材料にはSpiro-OMeTADが標準材料として用いられていますが,Spiro-OMeTADは高価で,高効率を得るために必須な添加剤(有機リチウム塩や有機コバルト錯体など)が太陽電池素子の劣化を促進するという問題があります。このため,ペロブスカイト太陽電池の実用化には,添加剤を用いずに高い変換効率を実現し,高耐久性かつ低コストで製造できる,新しいホール輸送材料が求められます。
 TOP-HTM-α1 (1) および TOP-HTM-α2 (2)は,このような背景から開発された新しいホール輸送材料です2)。これらはSpiro-OMeTADよりも安価で,添加剤を用いずともペロブスカイト太陽電池として機能することが明らかになりました。1および2をスピンコート法によりペロブスカイト層(CH3NH3PbI3)の上に成膜して順型のペロブスカイト太陽電池素子を作製すると,それぞれ15.0%および16.6%の良好な変換効率を示しました。さらに,1 sunの光照射下において素子の耐久性を評価した結果,1および2はいずれもSpiro-OMeTADよりも優れた耐久性を示しました(図1)。
B5672
TOP_HTM_B5672_2
1および2は京都大学 若宮淳志教授との共同研究で製品化しました。

文献

掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
セッション情報
セッションの残り時間は10分です。このまま放置するとセッションが切れてホーム(トップページ)に戻ります。同じページから作業を再開するために、ボタンをクリックしてください。分です。このまま放置するとセッションが切れてホーム(トップページ)に戻ります。同じページから作業を再開するために、ボタンをクリックしてください。

セッションの有効時間が過ぎたためホーム(トップページ)に戻ります。