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キラル磁気異方性試薬

 光学活性化合物を誘導体化した後に,NMRスペクトルを測定して絶対配置を決定する方法は,X線結晶構造解析法,CDスペクトル法に比べて簡便な方法として利用されています。1(MαNP)は,光学活性アルコールの絶対配置を決定するための誘導体化試薬です。これまでにも,MTPA (2-Methoxy-2-trifluoromethyl-2-phenylacetic Acid),MNA [2-Methoxy-2-(2-naphthyl)acetic Acid],MPA (2-Methoxy-2-phenylacetic Acid) 等が,誘導体化試薬として用いられていますが,ナフタレン環を有する1は,高い異方性効果と,キラル炭素上に活性水素を持たないので誘導体化に際し,ラセミ化を起こさないという利点があります。例えば,(+)-2-Butanolの絶対配置は次のようにして決定することができます。
1) (+)-2-Butanolと1a, 1bをそれぞれ反応させてジアステレオマーを合成
   (scheme 1),
2) 得られた2つのジアステレオマーの1H-NMRを測定,
3) アルコール部分の化学シフトからΔδ(=δRS)を求める (Table 1)
不斉中心に対してエステル部,プロトンの位置をFig.1のように決め,Δδの値がプラスになる基を右側に描くと,絶対配置を決定することができます。従って,(+)-2-Butanolの絶対配置はFig.1のようになり,S体と決定することができます。

 また,(±)-2-Butanolと1aあるいは1bの一方から得られる2つのジアステレオマーは,シリカゲルHPLCで分離されるので光学活性アルコール等の光学純度を測定することもできます。

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