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光触媒や発光材料の研究に有用なヘプタジンビルディングブロック

ヘプタジンは、グラファイト状窒化炭素(g-C3N4)の部分構造として知られています1,2)。グラファイト状窒化炭素は、その光機能性や半導体特性から光触媒やセンサーなどへの応用が期待されています。特に、メタルフリーかつ可視光で駆動できる光触媒への応用が注目されており、金属ドーピングや他の半導体材料との複合化による触媒活性の向上が検討されてきました3)。また、ヘプタジン構造を持つ共有結合性有機構造体(covalent organic framework, COF)など多孔質の光触媒の開発も行われています4)

さらに、ヘプタジン構造を電子アクセプター部位とする熱活性化遅延蛍光(thermally activated delayed fluorescence, TADF)材料の開発も行われており5)、近年では逆転した一重項と三重項エネルギーレベルにより負の一重項-三重項エネルギーギャップ(ΔEST)を持つTADF材料も報告されました6)

弊社では、グラファイト状窒化炭素およびヘプタジン構造を有する光触媒材料や発光材料の研究に有用なメレム(製品コード:M3538)とヘプタジンクロリド(製品コード:T4145)をご用意しています。

Melem
Heptazine Chloride

引用文献

  1. 1) A critical review on graphitic carbon nitride (g-C3N4)-based materials: Preparation, modification and environmental application
  2. 2) A Tour-Guide through Carbon Nitride-Land: Structure- and Dimensionality-Dependent Properties for Photo(Electro)Chemical Energy Conversion and Storage
  3. 3) Graphitic Carbon Nitride (g-C3N4)-Based Photocatalysts for Artificial Photosynthesis and Environmental Remediation: Are We a Step Closer To Achieving Sustainability?
  4. 4) Covalent Organic Frameworks Containing Dual O2 Reduction Centers for Overall Photosynthetic Hydrogen Peroxide Production
  5. 5) Highly Efficient Organic Light-Emitting Diode Based on a Hidden Thermally Activated Delayed Fluorescence Channel in a Heptazine Derivative
  6. 6) Delayed fluorescence from inverted singlet and triplet excited states

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