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抗体結合タンパク質:プロテインA、プロテインG、プロテインL

プロテインA、プロテインG、プロテインLといった抗体結合タンパク質は、抗体に特異的に結合する細菌由来のタンパク質です。主に抗体精製、免疫沈降、免疫検出に利用されています。これら抗体結合タンパク質は、動物種や抗体のサブタイプによって、異なる親和性を示します。したがって、目的のサンプルに適した抗体結合タンパク質を選ぶことが重要です。弊社ではプロテインA、プロテインG、プロテインLの各種コンジュゲート体をラインナップしています。用途に合わせてご利用ください。

プロテインA、プロテインG、プロテインLの結合親和性

動物種 抗体サブクラス プロテインA プロテインG プロテインL (※)
Human IgG1
IgG2
IgG3 ×
IgG4
IgM ×
IgD × ×
IgA ×
Mouse IgG1
IgG2a
IgG2b ×
IgG3
IgM ×
Rat IgG1
IgG2a ×
IgG2b ×
IgG2c
Goat Total IgG ×
Bovine Total IgG ×
Rabbit Total IgG
Chicken Total IgY × × ×

◎:Strong ○:Medium △:Low ×:None

※プロテインLはκ軽鎖のあるイムノグロブリンのみに反応

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プロテインA

プロテインAは、Staphylococcus aureus (黄色ブドウ球菌)の細胞壁に存在するタンパク質で、ヒト、ウサギ、マウス、ウシなど様々な動物種のIgGのFc領域に特異的に結合します。弊社のプロテインAは遺伝子改変を行った変異体で、温和なpH条件(pH4.0)で抗体と解離することが出来ます。抗体結合性には変化がないことから、通常のプロテインAと同様にご使用いただけます。

製品

利用例:P2461によるヒトIgGの精製

共有結合法によりプロテインAをアガロース樹脂に結合させたプロテインAアガロースは、抗体の精製や免疫沈降法に利用することができます。プロテインAアガロースを用いた抗体精製では、通常抗体溶出にpH2.5-3.0の酸性緩衝溶液を用います。しかし従来のプロテインAアガロースでは溶出時に抗体が酸変性を起こし、高次構造が変化します。その結果凝集が起こる可能性があり、失活する抗体もあるといった問題点があります。弊社のプロテインAアガロース(製品コード:P2461)は遺伝子改変を行ったプロテインA変異体を用いており、図で示したように、多くの抗体が酸変性を起こさない温和な条件 (pH4.0)でほとんどの抗体を溶出することが可能です。

精製手順:

  1. カラムにプロテインAアガロース(製品コード:P2461)を充填し、結合バッファーで平衡化する。
  2. ヒトIgGを添加する。
  3. 結合バッファーで樹脂を洗浄後、pH4.0とpH3.0の溶出バッファーで抗体を溶出する。
プロテインAアガロース(製品コード:P2461)によるヒトIgG精製
図. プロテインAアガロース(製品コード:P2461)によるヒトIgG精製
他社のプロテインAアガロースによるヒトIgG精製
図. 他社のプロテインAアガロースによるヒトIgG精製

P2461を用いてヒトIgGを精製した場合、ほとんどの抗体がpH4.0で溶出されました。

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プロテインG

プロテインGは、Group G Streptococci strain (G群溶血連鎖球菌)の細胞壁に存在するタンパク質です。免疫グロブリン(特にIgG)のFc領域に特異的に結合し、Fabフラグメントとも弱く結合します。

製品

利用例:ドットブロット法を用いたP2962による各種IgGの検出

手順:

  1. ヒトIgG、マウスIgG、ウサギ IgG、ニワトリIgYを200ngから4倍希釈でPVDF膜に滴下する。
  2. 60分間室温でブロッキングする。
  3. プロテインG HRPコンジュゲート(製品コード:P2962)を5,000倍希釈し、60分間室温で反応させる。
  4. 化学発光法で検出する。
ドットブロット法を用いたP2962による各種IgGの検出

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プロテインL

プロテインLは、Peptostreptococcus magnusの細胞壁に存在するタンパク質です。プロテインLは免疫グロブリンのκ軽鎖と特異的に結合します。プロテインAやプロテインGとは異なり重鎖には結合しないため、κ軽鎖を含むあらゆる免疫グロブリンのアイソフォーム(IgG、IgM、IgA、IgE、IgD)と結合できます。またκ軽鎖をもつ一本鎖抗体(scFv)やFabフラグメントとも結合することが出来ます。プロテインAやプロテインGに結合しない免疫グロブリンの検出にご利用ください。

製品

利用例:P2999によるκ軽鎖の検出

手順:

  1. マウスIgG κとIgG λをELISAプレートにコートする。
  2. 2時間室温でブロッキングする。
  3. プロテインL HRPコンジュゲート(製品コード:P2999)を添加し、30分間室温で静置する。
  4. TMBを加え、30分間反応させる。
  5. 1N 塩酸を添加し反応を止め、450 nmで吸光度を測定する。
P2999によるκ軽鎖の検出

※κ軽鎖を特異的に検出することが可能です。

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