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TCI反応実例:大平-Bestmann試薬を用いた末端アルキンの構築反応

大平-Bestmann試薬とウンデカナールを用いた、1-ドデシンの合成反応を紹介します。

TCI反応実例:大平-Bestmann試薬を用いた末端アルキンの構築反応

使用した化学品

実施手順

ウンデカナール (0.20 g, 1.2 mmol)のメタノール (10 mL)溶液中に窒素雰囲気下、炭酸カリウム (0.32 g,2.4 mmol)と大平-Bestmann試薬 (0.27 g, 1.4 mmol)を加え、室温で終夜攪拌した。エーテルで希釈した有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:トルエン = 3:1)で精製すると、1-ドデシン (0.11 g,収率56%)が無色透明液体として得られた。

実施者コメント

反応溶液は1H NMR (重クロロホルム)でモニタリングした。

分析データ

1-ドデシン

1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 2.18 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.94 (s, 1H), 1.57-1.46 (m, 2H), 1.44-1.33 (m, 2H), 1.33-1.19 (m, 12H), 0.88 (t, J = 6.4 Hz, 3H).

13C NMR (101 MHz, CDCl3); δ 85.0, 68.2, 32.0, 29.7, 29.7, 29.5, 29.3, 28.9, 28.6, 22.8, 18.5, 14.3.

先行文献

その他の参考文献

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