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TCI反応実例:可視光レドックス触媒を用いたN-ヘテロアレーンのC-Hアリール化
可視光レドックス触媒 Ru(bpy)3Cl2・6H2Oを用いたN-ヘテロアレーンのC-Hアリール化をご紹介します。
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使用した化学品
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実施手順
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100 mL 4口フラスコに、Ru(bpy)3Cl2・6H2O (80.1 mg, 0.125 mmol, 2.5 mol%)、カフェイン (9.71 g, 50.0 mmol, 10 eq.)、4-メトキシベンゼンジアゾニウムテトラフルオロボラート (1.11 g, 5.00 mmol, 1.0 eq.)とギ酸 (25 mL)を室温で加えた。Blue LEDランプをフラスコから2-3 cm程度離して設置し14時間照射しながら攪拌した。5%炭酸水素ナトリウム水溶液とジクロロメタンを加えて抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧濃縮して粗生成物 (8.20 g)を赤色固体として得た。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル= 80:20 - 34:66)で精製すると、化合物1 (632 mg,収率42%)が淡赤色固体として得られた。
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実施者コメント
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光源はKessil A160WE Tuna Blue 40Wを二つ使用し、冷却ファンを用いて室温を維持した。
反応溶液は1H NMRでモニタリングした。
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分析データ
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化合物 1
1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 7.62 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.02 (s, 3H), 3.86 (s, 3H), 3.61 (s, 3H), 3.41 (s, 3H).
13C NMR (101 MHz, CDCl3); δ 161.1, 155.5, 152.1, 151.7, 148.2, 130.6, 120.5, 114.3, 108.2, 55.4, 33.9, 29.8, 27.9.
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先行文献
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- Direct Arylation of N-Heteroarenes with Aryldiazonium Salts by Photoredox Catalysis in Water
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その他の参考文献
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- Room-Temperature C–H Arylation: Merger of Pd-Catalyzed C–H Functionalization and Visible-Light Photocatalysis