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塩基フリーなN-シリルエナミンの合成に用いられるルテニウム触媒
ルテニウム錯体である[(DmpSR')RuCl(P-(i-Pr)3)]は,イミンのN-シリル化を触媒することが報告されています1) 。この反応は触媒がシランのSi-H結合を活性化するため塩基を添加する必要がなく,室温かつ低触媒量でも進行するという特徴があります。イミン1とジメチルフェニルシランの溶液を,[(DmpSR')RuCl(P-(i-Pr)3)]とNaBArF4を含む溶液に滴下し反応させることで,N-シリルエナミンである2が主生成物として,3が副生成物として得られます。また,この触媒を用いた,インドール類の位置選択的なC-Hシリル化反応も報告されています2) 。
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引用文献
- 1) Direct Catalytic Access to N-Silylated Enamines from Enolizable Imines and Hydrosilanes by Base-Free Dehydrogenative Si-N Coupling
- 2) Cooperative Catalytic Activation of Si-H Bonds by a Polar Ru-S Bond: Regioselective Low-Temperature C-H Silylation of Indoles under Neutral Conditions by a Friedel-Crafts Mechanism