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8-アミノキノリン部位を持つ芳香族アミドのC—H結合直接アリール化反応
茶谷らは,配向基として8-アミノキノリン部位を持つ芳香族アミドのC—H結合直接アリール化反応を報告しています。それによれば,この芳香族アミドに,触媒としてトリフルオロメタンスルホン酸ニッケル(II)を用い,ヨウ化アリールと反応させると,オルト位のC—H結合の開裂を伴いながら,位置選択的にアリール化が進行します。この反応は種々の官能基が置換した芳香族アミドにも適用可能です。また,メタ置換芳香族アミドを用いる反応では,置換基の電子的性質に関わらず,立体障害の少ない方のオルト位C—H結合に選択的に反応します。