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ペルフルオロアルキルハライドから調製したペルフルオロアルキル亜鉛試薬を用いるクロスカップリング反応
内山らは,銅触媒存在下,ペルフルオロブチルヨージドのようなペルフルオロアルキルハライドとジエチル亜鉛から調製したペルフルオロアルキル亜鉛種を用いるカップリング反応を報告しています。この反応は種々のハロゲン化アリールやハロゲン化ヘテロアリールを基質として用いることができます。興味深いことに,DMPU溶媒中で調製されたペルフルオロアルキル亜鉛試薬はきわめて安定で,アルゴン雰囲気下,室温で3ヶ月放置した溶液を用いても収率の低下が全く見られないと報告されています。本反応は入手容易なペルフルオロアルキルハライドからペルフルオロアルキル亜鉛種を調製可能であり,さらにペルフルオロアリール亜鉛種の調製にも適用できるなど,非常に汎用性の高い手法です。近年含フッ素有機化合物への注目が集まっており,本反応は医薬品や電子材料の開発に応用されることが期待されます。