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鉄触媒によるC-H活性化を経る1-アリールピラゾールのオルト位アリル化反応
中村らは,鉄触媒によるC-H活性化を経由する1-アリールピラゾールとアリルフェニルエーテルのオルト位アリル化を報告しています。本反応では,Fe(acac)3と4,4'-ジ-tert-ブチル-2,2'-ビピリジル (略称:dtbpy) に反応系内で調整したジフェニル亜鉛を共存させることで,0 ℃で反応が進行してオルト位がアリル化した生成物が得られます。この反応では,鉄触媒を用いないとアリル化は進行せず,アリルフェニルエーテルの代わりに重水で反応停止した場合にも重水素化を受けません。一方,鉄触媒存在下,重水で処理するとオルト位が重水素化されます。この結果から,本反応は鉄触媒によるC-H活性化により生成する鉄中間体を経由してアリル化が進行していると推測されています。