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マロン酸誘導体とN-tert-ブトキシカルボニルイミンによるエナンチオ選択的マンニッヒ反応
Karimiらは,マロン酸誘導体とN-tert-ブトキシカルボニルイミンによるエナンチオ選択的マンニッヒ反応を報告しています。それによれば,触媒としてYb(OTf)3,キラル配位子として(R,R)-2,6-ビス(4-イソプロピル-2-オキサゾリン-2-イル)ピリジンを用いることにより,室温下で高エナンチオ選択的に反応が進行し,対応するβ-アミノカルボニル化合物が高収率で得られます。この反応で得られる化合物は活性メチン部位を残していることから,さらなる鎖伸長反応や脱炭酸によるβ-アミノ酸への変換などへの展開が考えられます。そのため,本反応は種々のキラルビルディングブロック合成への応用が期待されます。