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オリゴ糖(Oligosaccharide)とは単糖(Monosaccharide)類同士がグリコシド結合によって結合した糖化合物で、一般的に分子量300~3000程度のサイズになります。二糖であるショ糖や乳糖などもその仲間ですが、一般に三糖以上のものをオリゴ糖と称することが多く、概ね単糖が20個程度結合したものまでがオリゴ糖と称されています。現在、知られているオリゴ糖類は動植物界から広く発見されたもので、今なお新しいオリゴ糖の発見が続いている注目の分野です。TCIでは、カラムクロマトグラフィーにより鎖長ごとに精製した高純度の各種天然オリゴ糖をラインナップしており、機能性比較の研究や分析用標品としてお使い頂けます。
セロオリゴ糖 / Cello-oligosaccharides
グルコースを構成糖としたβ-1,4結合を持つ糖鎖で、自然界では松葉やトウモロコシの茎などに存在しており、難消化性、大腸上皮細胞の新陳代謝を活性化し、整腸効果を有することが報告されています1)。
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イソマルトオリゴ糖 / Isomalto-oligosaccharides
グルコースを構成糖としたα-1,6結合を持つ糖類で、清酒、みりん、味噌、醤油などの発酵食品や、蜂蜜などに天然成分として含まれており、ビフィズス菌や乳酸菌に選択的に利用され、これらの有用菌が増殖する特長が報告されています2)。
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キチンオリゴ糖 / N-Acetyl Chito-oligosaccharides
N-アセチル-D-グルコサミンを構成糖としたβ-1,4結合をもつ糖鎖で、甲殻類(エビ、カニ)などにキチンとして存在しており、難消化性、ビフィズス菌増殖促進、免疫賦活作用などが報告されています3)。
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キトサンオリゴ糖 / Chito-oligosaccharides
D-グルコサミンを構成糖としたβ-1,4結合をもつ糖鎖で、甲殻類(エビ、カニ)などにキチンとして存在しており、難消化性、抗菌性、肝機能改善作用などが報告されています4)。
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ヒアルロン酸オリゴ糖 / Hyaluronan-oligosaccharides
D-グルクロン酸とN-アセチル-D-グルコサミンを構成糖とした二糖単位が連結した糖鎖で、一般に、高分子のヒアルロン酸は正常組織に存在し、低分子ヒアルロン酸は炎症部位や癌組織での働きが示されています。血管新生作用、軟骨の分解を誘導する活性などがありヒアルロン酸多糖にはない生理活性が報告されています5)。
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コロミン酸オリゴ糖 / Colominic acid-oligosaccharides
酸性糖であるシアル酸を構成糖としたα-2,8結合をもつ糖鎖で、発生初期の神経細胞やナトリウムチャネルなどに存在が確認されています。神経回路網の構築を司る調節因子としての機能を始め、様々な生物的機能を示唆することが報告されています6)。
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参考文献
- 1) Cello-oligosaccharide influences intestinal microflora, mucosal architecture and nutrient transport in weaned pigs
- 2) Structure, function and enzymatic synthesis of glucosaccharides assembled mainly by α1 → 6 linkages – A review
- 3) Anticancer and anti-inflammatory properties of chitin and chitosan oligosaccharides
- 4) The microstructure, antibacterial and antitumor activities of chitosan oligosaccharides and derivatives
- 5) Hyaluronan: towards novel anti-cancer therapeutics
- 6) Advanced technologies in sialic acid and sialoglycoconjugate analysis