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α-ガラクトシルセラミド(α-GalCer)は、海綿の一種であるAgelas mauritianusから抽出されたスフィンゴ糖脂質の誘導体です1,2,3)。抗原提示細胞の一種であるCD1dのリガンドとして複合体を形成し4,5)、免疫細胞のNKT細胞(谷口ら6,7)によって同定されたNK細胞とT細胞の両方の性質を持つ8)細胞)を強力に活性化、多種のサイトカインを産生させ免疫賦活・免疫抑制両方の反応を誘導します。
この機能を持つことから、α-GalCerは、がん・アトピー・喘息などの疾患研究や、アジュバント(免疫補強剤)として利用研究が盛んに行われています。薬理活性を向上させるため脂質構造に二重結合や芳香環を導入した類縁体の研究も行われており9)、多様な構造を指向できるα-GalCer中間体の供給が求められています。
弊社では糖鎖合成ブロックの大量合成技術を活かし、α-GalCerおよびその中間体の量産化を実現しました。脂質部分に多様な官能基を導入するオーダーメイドも承ります。 弊社独自の技術により高純度の化合物を提供可能で、標準品としてもご利用いただけます。α-GalCerを利用したご研究に、TCI製品をぜひご活用ください。
参考文献
- 1) Structure-Activity Relationship of α-Galactosylceramides against B16-Bearing Mice
- 2) Agelasphins, novel antitumor and immunostimulatory cerebrosides from the marine sponge Agelas mauritianus
- 3) Agelasphins, novel α-galactosylceramides from the marine sponge Agelas mauritianus
- 4) CD1d-Restricted and TCR-Mediated Activation of Vα14 NKT Cells by Glycosylceramides
- 5) Crucial amino acid residues of mouse CD1d for glycolipid ligand presentation to Vα14 NKT cells
- 6) 標準免疫学 第3版
- 7) The Regulatory Role of Vα14 NKT Cells in Innate and Acquired Immune Response
- 8) Predominant expression of invariant Vα14+ TCR α chain in NK1.1+ T cell populations
- 9) KRN7000の開発から15年––ナチュラルキラーT細胞を活性化する新規スフィンゴ糖脂質の構造活性相関研究