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N型糖鎖
糖鎖ブロックを用いた系統的な化学合成技術により、ヒト型糖鎖(G0, G2, SG)、位置異性体を作り分けた異性体の混在がない均一糖鎖(3-G1, 6-G1)、非ヒト型の異種抗原(αGal, NeuGc)を含む糖鎖など構造が明確なN型糖鎖をご提供します。
製品
標識化N型糖鎖
化学合成を基盤とした各種糖鎖を2-ABで標識化した高純度品です。蛍光検出による高感度分析用標品や基準試料として、MS、CE、HPLCなどの機器分析にお役立て下さい。
製品
化学合成技術を基盤とした標識化N型糖鎖の特徴・用途
特徴
- 有機合成技術によって位置異性体を作り分けているため、抽出品を精製した製品とは違って異性体の混在がない
- 非ヒト型の異種抗原を含むN型糖鎖をラインナップ
- HPLCにおける純度95%以上
- NMR, MS分析による構造確認
用途
糖鎖科学研究・医薬品開発における糖鎖解析
- HPLC, CE, MS分析などの標品
- 抗体や細胞表面に発現しているN型糖鎖の定性分析
細胞上の糖鎖は生物の生理機能に深く関与すると考えられ、がんや感染症および老化など生体の恒常性との相関が示唆されています。糖タンパク質のN型糖鎖については分析の知見が多く、生体試料やバイオ医薬品から遊離したN型糖鎖を標識化してMSやCEおよびHPLC分析などにより標品と比較する方法が広く用いられています。分析リファレンスとして用いられる単糖ラダーなどに比べて、本製品を用いることで位置異性体や異種抗原に対しても定量性を伴ったより正確な分析データが期待できます。
HPLCによる標識化N型糖鎖の分離
有機合成技術によって作られた構造異性体([6-G1 2AB]/[3-G1 2AB])と異種抗原を含むN型糖鎖([Galα(1-3) N-glycan 2AB]/[Neu5Gcα(2-6) N-glycan 2AB])のHPLC分析
本試薬ラインナップの一部は、経済産業省の「平成25年度産業技術実用化開発事業費補助金(個別化医療に向けた次世代医薬品創出基盤技術開発(国際基準に適合した次世代抗体医薬等製造技術))」及び平成26年度産業技術実用化開発事業費補助金(次世代医療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(国際基準に適合した次世代抗体医薬等製造技術))」、及び国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「次世代医療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業」の支援によって製品化しました。