パターン認識受容体であるNLR family pyrin domain-containing protein 3 (NLRP3)は,刺激性の代謝物や病原体に反応して,NLRP3インフラマソームという複合体を形成し,炎症性サイトカイン Interleukin (IL)-1βやIL-18の産生を誘導することが報告されています。近年,NLRP3インフラマソームの過度の活性化が,様々な炎症性疾患の発症と密接に関わっていることが分かってきました。そのため,NLRP3インフラマソームの活性を抑制する阻害剤が注目されています。