有機薄膜太陽電池(OPV:Organic Photovoltaics)は、Tangにより有機薄膜太陽電池のプロトタイプが1986年に報告されています
1)。OPVの製造には、印刷法やロール・ツー・ロール法など、低コストで生産性の高い製造技術を用いることが可能です。OPVデバイスには通常、電子供与体(p型半導体)と電子受容体(n型半導体)を接合したバルクヘテロ接合(BHJ)が使われており
2)、前者はπ共役系ポリマーや低分子半導体、後者は主にフラーレン誘導体が用いられています。効率の良いバルクヘテロ接合を作成するために、フラーレンの溶解度を改良したPCBMが用いられ
3)、さらにPCBMに比べて高いLUMO準位を持つICBAを用いると高い解放電圧を与える傾向があります
4)。C
60フラーレン誘導体に比べると、C
70体の方が光吸収効率に優れており、太陽電池効率は高くなる傾向があります
5)。一方、p型半導体であるπ共役系ポリマーに電子不足の部位(アクセプター)を導入し、ドナー・アクセプター型(DA型)ポリマーとすることで、電荷移動に基づく長波長吸収が可能となります
6)。π共役系ポリマーの原料に関しては、
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