非受容体型チロシンキナーゼは、膜貫通領域をもたないタンパク質で、その多くは細胞質に存在します。細胞膜上あるいは細胞質にある他の因子によって活性を制御され、シグナル伝達を行います。ヒトではABL、ACK、CSK、FAK、FES、FRK、JAK、SRC、TEC、SYKなどの非受容体型チロシンキナーゼファミリーが報告されています。遺伝子異常の産物であるBCR-ABLを含めた非受容体型チロシンキナーゼの異常発現などは、悪性腫瘍の発生に深く関与していると考えられ、抗腫瘍剤の開発の重要なターゲットとなっています。
![非受容体型チロシンキナーゼ阻害剤メカニズム](/assets/cms-images/category_index10995_01J.png)