「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。
今号は、以下の情報などのご紹介です。
- レドックス活性エステル合成に有用なN-ヒドロキシフタルイミド誘導体
- 取り扱い易い求電子的ビニル化剤
- アミノヘテロ芳香環の芳香族求核置換反応に有用なピリリウム塩
- 温和な条件下でウレア誘導体をホルムアミドとアミンに水素化分解可能なイリジウム触媒
- TCIメール最新号

レドックス活性エステル合成に有用なN-ヒドロキシフタルイミド誘導体
4-メチル-N-ヒドロキシフタルイミド [M3571] および4-メトキシ-N-ヒドロキシフタルイミド [M3572] は、脂肪族カルボン酸と脱水縮合し、電子豊富な酸化還元活性エステル (RAE)を与えます。従来のRAEに比べて還元電位が低下しているため、副反応を抑制できることが報告されています。得られるRAEは、不活性な臭化アルキルとのC(sp3)-C(sp3)クロスカップリング反応に利用できます。

取り扱い易い求電子的ビニル化剤
5-ビニル-5H-チアントレン-5-イウムテトラフルオロほう酸塩 [E1521]は、エチレンにチアントレニウムが置換した構造をもつ求電子的ビニル化剤です。気体である臭化ビニルとは異なり、非吸湿性の固体であるため、取り扱いが容易で、様々な求電子的ビニル化反応に使用できます。

アミノヘテロ芳香環の芳香族求核置換反応に有用なピリリウム塩
ピリリウムテトラフルオロボラート [P2823]はアミノヘテロ芳香環のアミノ基を活性化し、脱離能を付与します。得られるピリジニウム塩は、精製することなく温和な条件で芳香族求核置換反応が進行します。官能基許容性が高く、合成後期での官能基化にも有用です。

温和な条件下でウレア誘導体をホルムアミドとアミンに水素化分解可能なイリジウム触媒
イリジウム触媒 [C4021]はウレア誘導体のホルムアミドとアミンへの分解反応を触媒します。温和な条件で使用可能で、グラムスケール、超低触媒量での報告例もあります。非対称型ウレア誘導体やポリウレアに対しても適用可能です。

TCIメール最新号:寄稿論文、製品紹介
TCIメール最新号 No.195では、名古屋大学の忍久保 洋教授らによる寄稿論文、東洋大学京北高等学校の大貫 裕之教諭による「高校化学の実験の難しさ」を掲載しています。
今号の製品紹介は、
メタ選択的C-Hボリル化触媒用配位子 SpiroBpy-BPin
になります。
ケムステ記事ピックアップ
今号のケムステ記事ピックアップでは、「セライトのちょっとマニアックな話」を紹介します。
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