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TCI反応実例:Scholl反応によるルビセンの合成

DDQとトリフルオロメタンスルホン酸を用いた、9,10-ジフェニルアントラセンを出発物質としたルビセンの合成について紹介します。

TCI反応実例:Scholl反応によるルビセンの合成

使用した化学品

実施手順

9,10-ジフェニルアントラセン (200 mg, 0.61 mmol)およびDDQ (412 mg, 1.8 mmol, 3.0 eq.)のジクロロメタン (19 mL)溶液を氷冷後、トリフルオロメタンスルホン酸 (1 mL)を加えて1時間撹拌した。この溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (20 mL)を加えて反応を停止し、反応溶液をセライトろ過してろ物をジクロロメタン (100 mL)で洗浄した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (10 mL)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥して減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:ジクロロメタン = 0:1 - 1:3)で精製すると、ルビセン (131 mg,収率67%)が赤色固体として得られた。

実施者コメント

反応溶液はTLC (ヘキサン:ジクロロメタン = 3:2, Rf = 0.37)でモニタリングした。
反応溶液の色は、次のように変化した。

  • トリフルオロメタンスルホン酸を加える前: 黄色
  • トリフルオロメタンスルホン酸を加えた後: 青色
  • 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後: 赤色

分析データ

ルビセン

1H NMR (270 MHz, CDCl3); δ 8.62 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 8.34 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 8.04 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.98 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 7.79 (dd, J = 8.6, 6.6 Hz, 2H), 7.45 (td, J = 7.6, 0.8 Hz, 2H), 7.39 (td, J = 7.6, 0.8 Hz, 2H).

先行文献

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