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ヒストンメチルトランスフェラーゼ阻害剤
No.192(2023/03発行)
ヒストンのリジン残基のメチル化はクロマチンドメインの組織化と遺伝子発現の制御において重要な役割を果たしています。哺乳類のヒストンリジンメチル基転移酵素 (HKMTs)の中で、G9aとG9a様タンパク質 (GLP)はヒストンH3の9残基目のリジンにおけるモノおよびジメチル化 (それぞれH3K9me1と H3K9me2)の主要酵素で、大部分がG9a–GLPヘテロ複合体として存在します1)。
BIX 01294 (1)はGLP や G9a HKMT2,3)、オンコ蛋白質によるH3K36メチル化4)を阻害します (下表)。阻害は1がGLPの基質ペプチド溝に結合することによって起こります3)。
1はc-MycとSOX2を使用することなく、マウスの胚性線維芽細胞や胎児性神経前駆細胞を人工多能性幹細胞への再プログラミングの効率を向上させます5,6)。
表. 1によるメチル化の阻害
文献
- 1) H3K9 methyltransferase G9a and the related molecule GLP
- 2) Reversal of H3K9me2 by a Small-Molecule Inhibitor for the G9a Histone Methyltransferase
- 3) Structural basis for G9a-like protein lysine methyltransferase inhibition by BIX-01294
- 4) BIX-01294 inhibits oncoproteins NSD1, NSD2, and NSD3
- 5) Induction of Pluripotent Stem Cells from Mouse Embryonic Fibroblasts by Oct4 and Klf4 with Small-Molecule Compounds
- 6) A Combined Chemical and Genetic Approach for the Generation of Induced Pluripotent Stem Cells
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