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リコンビナント抗ウイルスレクチンGRFT
No.188(2021/11発行)
紅藻由来のαマンノース結合レクチンであるGRFT (1)はグリフィスシン（Griffithsin）とも呼ばれ，ヒト免疫不全ウイルス（HIV），SARSコロナウイルス（SARS-CoV），C型肝炎ウイルス（HCV），エボラウイルスなどに対する抗ウイルス活性が報告されています1,2)。レクチンの抗ウイルス作用は，ウイルス表面の糖タンパク質上の糖鎖構造への特異的な結合を介してウイルスの細胞への侵入を妨害すると考えられており，SARS-CoV-2との相互作用も示唆されています3)。
大腸菌リコンビナントのGRFTは，検出や免疫沈降に有効なビオチン化したrGRFT-ビオチン (2)とウイルスなど糖タンパク質の捕集用のアガロースに固定化したrGRFT-レックビーズ (3)をラインナップしています。
rGRFTは，国立研究開発法人産業技術総合研究所からのライセンスを受けて製品化しました。
rGRFT-LecBeadsは，国立研究開発法人産業技術総合研究所とTCIの共同開発品です。
文献
- 1) (review) Griffithsin, a Highly Potent Broad-Spectrum Antiviral Lectin from Red Algae: From Discovery to Clinical Application
- 2) Man-Specific Lectins from Plants, Fungi, Algae and Cyanobacteria, as Potential Blockers for SARS-CoV, MERS-CoV and SARS-CoV-2 (COVID-19) Coronaviruses: Biomedical Perspectives
- 3) Sensing the interactions between carbohydrate-binding agents and N-linked glycans of SARS-CoV-2 spike glycoprotein using molecular docking and simulation studies
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