Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
C-Hボリル化反応に用いられる配位子
No.186(2021/3発行)
瀬川,伊丹らは,2,2'-ビス[ビス(3,5-ジメチルフェニル)ホスフィノ]-1,1'-ビフェニル(1)とイリジウム塩から形成される錯体が,位置選択的なホウ素化反応を触媒することを報告しています1)。このホウ素化反応は,オルト二置換ベンゼン誘導体の,より大きな置換基に対しパラ位選択的に進行します。さらに,この反応は官能基許容性が高いため,合成後期でのホウ素化やさらなる変換ができます。そのため創薬や機能性材料の研究に用いられることが期待されます。なお,このイリジウム錯体は一置換ベンゼンにおいてもパラ位選択的にホウ素化反応が進行することが報告されています2)。
文献
- 1) Selective Transformation of Strychnine and 1,2-Disubstituted Benzenes by C-H Borylation
- 2) para-C-H Borylation of Benzene Derivatives by a Bulky Iridium
掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。