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生化学用界面活性剤
No.165(2015/04発行)

ドデシル硫酸トリス(1)はドデシル硫酸を含むアニオン性界面活性剤の一種です。その性質はドデシル硫酸ナトリウム(SDS)とは異なり,生化学的分析において,SDSに比べ様々な利点を有します。
Boothは膜タンパク質の二次元電気泳動において1が良好な分離能を提供することを報告しました1)。KuboとTakagiは,WeberとOsbornの電気泳動系へのいくつかのドデシル硫酸アルカノールの効果を報告しました2)。それによると,ドデシル硫酸類のクロロフィルタンパク質の分子的な集合体に対する解離能は,1>トリエタノールアンモニウム塩>トリイソプロパノールアンモニウム塩の順で減少することが見られました。
抗原と抗体によってはイムノブロッティングにおいて,1はSDSとは異なる抗原-抗体の反応性を提供します3)。1はラット尾腱のコラーゲンの単量体からの分離にも使用されました4)。
文献
- 1) A novel system for the two-dimensional electrophoresis of membrane proteins
- 2) Marked effect of cations on the separation of spinach thylakoid chlorophyll-proteins on polyacrylamide gel electrophoresis at 0 °C in the presence of alkanolammonium dodecyl sulfates
- 3) Chlamidia pecorum – The fourth species of genus Chlamydia –
- 4) Separation of cross-linked products of rat tail tendon collagen from monomeric components by gel chromatography in the presence of tris dodecyl sulfate at 4 °C
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