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ビタミンC誘導体 / Vitamin C Derivative

A2521
 Martinが試験管内でマウスの正常初期胚からテラトサルコーマ幹細胞の性質を有する多能性細胞株を単離,樹立して以来1),胚性幹(ES)細胞の研究は年々発展してきました。2006年に山中らは体細胞から多能性の幹細胞を誘導する因子を同定しました2)。それ以来,誘導多能性幹(induced pluripotent stem, iPS)細胞の樹立技術が発展してきました。
 最近,アスコルビン酸がiPS細胞の誘導3)や,ES細胞やiPS細胞の心筋細胞への分化4,5)を増強することが見出されました。
 アスコルビン酸2-リン酸は,アスコルビン酸の安定な誘導体で培地添加物としてアスコルビン酸の代わりに用いられます6,7)。アスコルビン酸2-リン酸は上記の分野で,例えば,無血清培養8)やフィーダー非依存培養9)などへの応用が報告されています。

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