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有用なシンコナアルカロイド触媒 / Useful Cinchona Alkaloid Derived Catalysts

シンコナアルカロイド誘導体である β-イソクプレイジン(β-ICD, 1)は,森田-Baylis-Hillman (MBH)反応1),アザMBH反応2),Michael反応3),求電子的アミノ化反応4),[2+2]付加環化反応5,6)などにおいて,高エナンチオ選択的に反応を進行させる触媒として知られています。最近,畑山,石原らは1の擬似鏡像異性体である α-イソクプレイン(α-ICPN, 2)を開発し,それを用いたMBH反応について報告しています7)。畑山らの方法によると,種々のアルデヒドとアクリル酸1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイソプロピル(HFIPA)との反応において,触媒として1を用いると生成物としてR体が,2を用いるとS体がそれぞれ高収率で得られています。この2つの触媒を使い分けることにより,種々の不斉合成反応において両エナンチオマーを得ることが可能で,天然物合成などへの応用が期待されます。
実験例:
1または2 (0.1 or 0.2 mmol)をTHF (2 mL)に溶解し,室温下,ロータリーエバポレーターで溶媒を留去する。これを3回繰り返した後,室温下,真空で10分乾燥する。ベンズアルデヒド(1.0 mmol)と乾燥した1または2のDMF溶液を−55 ℃に冷却し,HFIPA (1.3 mmol)を加え,撹拌する。反応終了後,0.1 M塩酸(3 mL)を加えて反応を停止させる。反応混合物を酢酸エチルで抽出し,有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液,飽和食塩水で順次洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥し,減圧濃縮後,シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン-酢酸エチル)で精製することにより,目的物が得られる。

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