5-アジド-2-ニトロ安息香酸N-スクシンイミジル(1)は,N-スクシンイミジル部位と光反応性のアジド部位を併せ持つクロスリンカーです。N-スクシンイミジル部位はアミノ基と反応結合し,アジド部位は光励起により近傍の基質と共有結合を形成します。
例えば,Schöningらは,シリコンウェハー上のSi3N4表面のアミノ基に1のN-スクシンイミジル部位を反応させ,ペニシリナーゼを添加した後にUV照射して固定化させたペニシリン感応のバイオセンサーを報告しています1)。この他に,ポリ-L-リジンのN末端に1を結合させた後に,生細胞をアルギン酸でカプセル化したビーズに光クロスリンクさせることで,ポリ-L-リジンをコーティングするといった事例も報告されています2)。
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光反応性アジド基を有するクロスリンカー / Cross-Linker Containing a Photoreactive Azido Group
No.154(2012/07発行)

文献
- 1)A long-term stable penicillin-sensitive potentiometric biosensor with enzyme immobilized by heterobifunctional cross-linking
- 2)Microencapsulation of living cells in semi-permeable membranes with covalently cross-linked layers
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