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有用な不斉酸化用配位子 / Useful Ligands for Asymmetric Oxidation

No.139(2008/07発行)
D3715
(1R,2R)-N,N'-Dihydroxy-N,N'-bis(diphenylacetyl)cyclohexane-1,2-diamine ( 1a)
D3716
(1S,2S)-N,N'-Dihydroxy-N,N'-bis(diphenylacetyl)cyclohexane-1,2-diamine (1b)
D3719
(1R,2R)-N,N'-Dihydroxy-N,N'-bis(3,3,3-triphenylpropionyl)cyclohexane-1,2-diamine (2a)
D3720
(1S,2S)-N,N'-Dihydroxy-N,N'-bis(3,3,3-triphenylpropionyl)cyclohexane-1,2-diamine (2b)
 キラルビスヒドロキサム酸リガンド12は山本らが開発した不斉酸化用配位子で,例えば,バナジウムとの錯体はアリルアルコールやホモアリルアルコールの不斉エポキシ化1a-c),モリブデンとの錯体はオレフィンの不斉エポキシ化1d)やスルフィドの不斉酸化1e)の触媒として用いられています。12を配位子とする不斉酸化反応は幅広い基質に適用可能で,高い立体選択性をもって進行します。また,脱水剤の添加が必要なく後処理が容易なことや,0 ℃~室温で反応が進行することから,工業的スケールへの応用も示唆されています。

文献

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