有用なハーフメタロセン触媒 / Half Metallocene Catalysts

　ハーフメタロセン1～4は，メチルアルミノキサンと組み合わせ，高活性なオレフィン重合触媒として用いられています^1,2)。ことにジルコノセン化合物1は，エチレン重合においてKaminsky触媒より高活性を示すことが報告されています^1a)。2は，スチレン重合に用いるとシンジオタクチックポリスチレン（SPS）を生成します^2a)。2のペンタメチル体3を用いると分子量分布の狭いSPSが得られ^2b)，インデニル体4では温度などの重合条件に影響されることなく高収率でSPSが得られます^2c)。また，2，3，4を塩化マグネシウムに担持させ，トリイソブチルアルミニウムを助触媒としてプロピレン重合に用いると高度にアイソタクチック配列したポリプロピレンが得られます^1b)。