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ピリジン N-オキシド / Pyridine N-Oxides

 ピリジン N-オキシド1は,有用な酸化剤とし用いられ,n-アルキルハライド,α-ハロカルボン酸などから対応するアルデヒド,ケトンを簡便に得ることができます1)。そして,より活性な4-(ジメチルアミノ)ピリジン N-オキシド2は,n-アルキルハライドのみならず,第2級アルキルハライドも効率的に酸化することができます2)
 2,6-二置換ピリジン N-オキシド34は,Ru-ポルフィリン錯体触媒と組み合わせ,アルカン,芳香環,オレフィンなどの酸化反応に用いられています3a)。この反応は,酵素シトクロムP450に類似した酸化反応として注目され,多方面で利用されています。近年,4とRu-ポルフィリン錯体触媒を用いることにより,N-アシル環状アミンのC-N結合を高選択的に酸化開裂できることが見い出され,プロリン残基から1段階でグルタミン酸残基を得る方法が報告されています3b)
 また,2は,椎名らによりDMAPより効果的な塩基として2-メチル-6-ニトロ安息香酸無水物法によるラクトン化に用いられています4)

文献

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