ω3系不飽和高級脂肪酸の生理活性が注目され,EPA,DHAに関する研究が活発に行なわれています。取り分け,EPAは血栓性疾患などとの関係が解明され,閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍,痛風,冷感の改善や高脂血症の治療としてEPA製剤が開発,利用されています。
一方,同じω3系不飽和高級脂肪酸に属するDPAはその存在量がわずかであるため,研究が遅れていました。しかしながら,DPAの血管内皮細胞の遊走促進効果はEPAの100倍程度と報告され,DPAに注目が集っています1)。また,血栓形成抑制の可能性2)や血管新生を抑制すること3)が報告されています。ことにこの血管新生の抑制はガンの治療効果が期待でき,DPAは熱く注目されています。
1は,弊社独自の技術により高度に精製したDPAエチルエステルで,細胞レベルでの実験に最適です。そして,天然油として最も豊富にDPAをグリセライドの形で含んでいるシールオイルは動物実験でのDPAの生理活性試験にご利用ください。
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ω3系不飽和高級脂肪酸 / DPA Ethyl Ester
No.121(2004/01発行)
- D2964
- DPA Ethyl Ester (= Ethyl all cis-7,10,13,16,19-Docosapentaenoate) (1)
- S0483
- Seal Oil (2)

文献
- 1)T. Kanayasu-Toyoda, I. Morita, S. Murota, Prostaglandins, Leukot. Essent. Fat. Acids 1996, 54, 319.
- 2)S. Akiba, T. Murata, K. Kitatani, T. Sato, Biol. Pharm. Bull. 2000, 23, 1293.
- 3)辻 雅子, 森田育男, 室田誠逸, 日本心脈管作動物質学会誌「血管」 2002, 25, 5.
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