Maximum quantity allowed is 999
注文本数を選んでください。
フォトクロミック化合物 / Photochromic Compound
No.117(2003/01発行)
![](/assets/cms-images/TCIMAIL117-28_1J.gif)
フォトクロミック化合物は異なる波長の光により可逆的に分子構造が変化する化合物を指します。代表的なものとしてアゾベンゼン,スピロベンゾピラン,フリルフルギド,ジアリールエテンなどがあります。特にジアリールエテンは,熱的安定性,繰り返し耐久性が高いことから,光メモリー,光スイッチなどの光デバイスへの応用が期待されています。
1もこうしたジアリールエテンの1つで,紫外線の照射により赤色の閉環体2に変化し,可視光の照射により速やかに無色の開環体1に戻ります。この可逆反応において1は1万回以上の繰り返し耐久性を示します。そして,1,2共に80℃の高温でも安定なため,理想的な光デバイスとしての性質を有しています1)。また,1は芳香環に置換基を導入することにより,フォトメカニカル効果を始めとする種々の新たな機能を発現させることができます2)。
文献
- 1)Reversible photocyclization of diarylethenes
- a)M. Hanazawa, R. Sumiya, Y. Horikawa, M. Irie, J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1992, 206.
- b)M. Hamano, M. Irie, Jpn. J. Appl. Phys. 1996, 35, 1764.
- c)M. Hoshino, F. Ebisawa, T. Yoshida, K. Sukegawa, J. Photochem. Photobiol. A 1997, 105, 75.
- d)S. Irie, T. Yamaguchi, H. Nakazumi, S. Kobatake, M. Irie, Bull. Chem. Soc. Jpn. 1999, 72, 1139.
- a)M. Hanazawa, R. Sumiya, Y. Horikawa, M. Irie, J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1992, 206.
- 2)Photochromism of diarylethenes
- 3)Review
関連製品
掲載されている情報は,ご覧の「TCIメール」発行当時のものです。ご注文の際には最新情報をご覧ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。
また,地域等によって販売製品が異なります。製品詳細ページが表示されない場合は,販売は行っておりませんのでご了承ください。