「TCIニュース」は、試験・研究用試薬をお使いの皆さまに、新製品情報やその他、お役立ち情報をお届けします。

今号は、以下の情報などのご紹介です。

• HPMCカプセル試薬
• キラルホスフィン配位子 Skewphos誘導体
• 大平-Bestmann試薬を用いた末端アルキンの構築反応
• N-ブロモスクシンイミドを用いたブロモ化反応

HPMCカプセル試薬

TCIでは基本反応を迅速に実施可能にする、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（HPMC）でカプセル化された合成試薬をご用意しています。創薬研究をはじめとした有機合成化学において使用頻度の高い、縮合反応用HPMCカプセル (EDCI·HCl, HOBt·H₂O) [R0274]、鈴木・宮浦カップリング用HPMCカプセル [R0275]、さらに近年多くの注目を集めるMetallophotoredox用HPMCカプセル [R0273]を取り揃えています。
これら試薬を活用することで各反応試薬を秤量することなく、原料溶液にカプセル試薬を加えればすぐに反応を実施できます。加えて、反応系中にてHPMCによる水中での反応場構築による反応促進効果が期待できるという報告もあります。

キラルホスフィン配位子 Skewphos誘導体

(2S,4S)-ペンタン-2,4-ジイルビス[ビス(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン] [P2852]、(2R,4R)-ペンタン-2,4-ジイルビス[ビス(4-ジメチルアミノフェニル)ホスフィン] [P2853]、[(2S,4S)-ペンタン-2,4-ジイル]ビス[ビス(3,5-ジメチルフェニル)ホスファン] [P2854]は柔軟な骨格をもつキラルホスフィン配位子です。アリール基の電子密度や嵩高さによって、それぞれ異なる反応性・選択性を示します。

TCI反応実例：大平-Bestmann試薬を用いた末端アルキンの構築反応

大平-Bestmann試薬 [D3546]とウンデカナールを用いた、1-ドデシンの合成反応を紹介します。

TCI反応実例：N-ブロモスクシンイミドを用いたブロモ化反応

N-ブロモスクシンイミド (= NBS) [B0656]を用いた、2-メチルベンゾ[b]チオフェンの位置選択的ブロモ化反応をご紹介します。

ケムステ記事ピックアップ

今号のケムステ記事ピックアップでは、「歪み促進逆電子要請型Diels-Alder反応 SPIEDAC reaction」を紹介します。

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