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タンパク質精製において最初のステップとなる「組織や細胞を破砕・溶解してタンパク質を抽出する」操作は、最終的に得られるタンパク質の性状や収量に影響するため非常に重要です。TCIでは、培養細胞から神経組織、微生物と幅広い対象からの抽出に最適化した界面活性剤ベースの調製済み溶液をご用意しました。
製品
特長
- 細胞や組織を懸濁し、遠心分離するだけで簡単に目的タンパク質を抽出
- 抽出したタンパク質はそのままウエスタンブロットなどの解析に利用可能
- 培養細胞や神経組織、微生物と幅広い対象に最適化した製品ラインナップ
Nervous Tissue Protein Extraction Buffer [B6279]の利用例
- マウス脳をPBSにて2度洗浄し、重量を測定する。
- 1 gあたりNervous Tissue Protein Extraction Buffer [B6279]を10 mL添加し、ホモジナイズする。
- 氷上で10分間静置する。
- 4℃、10分間、10,000 × gで遠心分離する。
- 上清をそのままウエスタンブロットに用いる。
図1. マウス脳から抽出したタンパク質のウエスタンブロット写真
マウス脳からSynaptophysin (38 kDa)が効率的に抽出できている。
RIPA Buffer [R0246]の利用例
- 培養した哺乳動物細胞をPBSにて2度洗浄する。
- 0.5 - 5.0 × 107 cellsあたりRIPA Buffer [R0246]を1 mL添加し、懸濁する。
- 氷上で15分間静置する。
- 4℃、10分間、10,000 × gで遠心分離する。
- 上清をそのままウエスタンブロットに用いる。
図2. 哺乳動物細胞から抽出したタンパク質のウエスタンブロット写真
哺乳動物細胞からβ-Actin (42 kDa)が効率的に抽出できている。
RIPA Buffer [R0246]を用いた哺乳動物細胞からのタンパク質抽出手順の動画
E.coli / Yeast Protein Extraction Buffer [Y0021]の利用例
- 大腸菌は5,000 × g、酵母は3,000 × gで培養液を10分間遠心分離し、培地をできるだけ取り除く。
- 細胞の重量を測定する。1 gあたりE.coli / Yeast Protein Extraction Buffer [Y0021]を2 - 4 mL添加し、懸濁する。
- 室温で10分間混合する。
- 大腸菌は15,000 × g、酵母は14,000 × gで10分間遠心分離する。
- 上清をそのままウエスタンブロットに用いる。
図3. 大腸菌および酵母から抽出したタンパク質のウエスタンブロット写真
大腸菌からRecA (左, 38 kDa)、酵母からRad51 (右, 43 kDa)が効率的に抽出できている。