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目的のタンパク質を標的細胞内にて発現させることができるmRNA医薬は近年非常に大きな注目を集めています。mRNA医薬は、抗原タンパク質を発現させることで感染症やがんワクチンへ、酵素やシグナルタンパク質を発現させることでタンパク質補充療法への応用がそれぞれ可能であり、さらには再生医療やゲノム編集技術への展開が期待されています。一方、投与するmRNA医薬の免疫原生は標的細胞内でのタンパク質発現抑制に繋がるため、翻訳効率改善のため免疫原生を抑制する塩基修飾が強く求められていました。1-メチルシュードウリジンやシュードウリジンはウリジンと同様にタンパク質翻訳作用を有する一方で、標的細胞内での免疫機構回避、さらにはmRNA製造時の免疫原生を有するdsRNA(二本鎖RNA)の副生を抑制することで、タンパク質発現の向上に寄与するためmRNA医薬開発において非常に重要な構造です。
TCIでは化学合成した1-メチルシュードウリジンおよびシュードウリジンをご提供します。さらに、各種類縁体・誘導体のご提供やスケールアップにも対応可能です。
引用文献
- 1) N1-methylpseudouridine-incorporated mRNA outperforms pseudouridine-incorporated mRNA by providing enhanced protein expression and reduced immunogenicity in mammalian cell lines and mice
- 2) Modifications in an Emergency: The Role of N1-Methylpseudouridine in COVID-19 Vaccines