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TCI反応実例:ジブロモイソシアヌル酸を用いた臭素化反応
ジブロモイソシアヌル酸 (DBI)を用いた、2,6-ジニトロトルエンの臭素化反応をご紹介します。DBIはNBSよりも強力なブロモ化剤で、ニトロベンゼンのような求電子置換反応に不活性な芳香環に臭素を効率良く導入することが可能です。
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使用した化学品
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- 2,6-Dinitrotoluene
- Dibromoisocyanuric Acid (= DBI) [D3753]
- conc. Sulfuric Acid
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実施手順
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2,6-ジニトロトルエン (500 mg, 2.75 mmol)の濃硫酸 (3 mL)溶液にジブロモイソシアヌル酸 (433 mg, 1.51 mmol)を加えて、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン:ヘキサン = 0:100 - 20:80)で精製すると、5-ブロモ-2-メチル-1,3-ジニトロベンゼン (501 mg, 収率70%)が白色固体として得られた。
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実施者コメント
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反応溶液はUPLCでモニタリングした。
DBIのブロモ基は、2個ともブロモ化に使うことができる。
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分析データ
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5-ブロモ-2-メチル-1,3-ジニトロベンゼン
1H NMR (270 MHz, CDCl3); δ 8.14 (s, 2H), 2.53 (s, 3H).
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先行文献
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- Conjugated polymers based on benzodithiophene and arylene imides: Extended absorptions and tunable electrochemical properties
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その他の文献
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- A Concise Total Synthesis of Breitfussin A and B