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TCI反応実例:イミン中間体を経由した細見-櫻井アリル化反応

アリルトリメチルシランを用いた細見-櫻井アリル化反応を伴う、3成分反応を紹介いたします。

TCI反応実例:イミン中間体を経由した細見-櫻井アリル化反応

使用した化学品

実施手順

シクロペンタノン (890 µL, 10 mmol)、カルバミン酸ベンジル (1.81 g, 12 mmol)およびアリルトリメチルシラン (2.2 mL, 14 mmol)をジクロロメタン (14 mL)に溶解させ、0 °Cに冷却した。この溶液にBF3·Et2O (1.51 mL, 12 mmol)を加え、室温に昇温して21時間攪拌した。反応終了後、溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (10 mL)と飽和食塩水 (20 mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して減圧濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル = 9:1)で精製すると、(1-アリルシクロペンチル)カルバミン酸ベンジル (1.84 g, 収率71%)が黄色透明液体として得られた。

実施者コメント

反応溶液はUPLCでモニタリングした。

分析データ

(1-アリルシクロペンチル)カルバミン酸ベンジル

1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 7.35-7.29 (m, 5H), 5.82-5.72 (m, 1H), 5.06-5.02 (m, 4H), 4.68 (brs, 1H), 2.52-2.51 (m, 2H), 1.76-1.61 (m, 8H).

その他の参考文献

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