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TCI反応実例:tBuONOを用いたSandmeyer反応

tBuONOを用いたジアゾニウム塩の調製と、それに続くSandmeyer反応によるヨード基の導入反応をご紹介します。

TCI反応実例: tBuONOを用いたSandmeyer反応

使用した化学品

実施手順

p-アニシジン (123 mg, 1.0 mmol)、p-トルエンスルホン酸一水和物 (190 mg, 1.0 mmol, 1.0 eq.)とよう化カリウム (415 mg, 2.5 mmol, 2.5 eq.)のアセトニトリル (5 mL)溶液に、亜硝酸tert-ブチル (0.30 mL, 2.5 mmol, 2.5 eq.)を氷冷下で滴下して30分間攪拌した。その後、60 °Cに昇温して4時間撹拌した。反応終了後、溶液に水 (15 mL)を加え酢酸エチル (15 mL)で3回抽出後、有機層を2 mol/L 塩酸 (15 mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (15 mL)、飽和食塩水 (15 mL)で順次洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン = 1:4)で精製すると、4-ヨードアニソール (202 mg, 収率86%)が赤色固体として得られた。

実施者コメント

反応溶液はUPLCでモニタリングした。

分析データ

4-ヨードアニソール

1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 7.56 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.78 (s, 3H).

先行文献

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