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TCI反応実例:DASTによるアルコールのフッ素化
DASTによる4-ニトロベンジルアルコールの脱酸素的フッ素化反応をご紹介します。
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使用した化学品
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実施手順
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4-ニトロベンジルアルコール (153 mg, 1.0 mmol)のジクロロメタン (2.8 mL)溶液にDAST (144 µL, 1.1 mmol)を0 °Cで滴下し、室温で1時間撹拌した。氷水 (3 mL)とジクロロメタン (10 mL)を加えて反応停止した後、反応溶液をジクロロメタン (5 mL x 3)で抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン = 1:99 - 20:80)で2回精製した後、シリカゲルクロマトグラフィー (ジクロロメタン : ヘキサン = 1:99 - 20:80)で精製すると、4-ニトロベンジルフルオリド (111 mg,収率72%)が淡黄色固体として得られた。
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実施者コメント
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反応溶液はTLC (酢酸エチル:ヘキサン = 1:4, Rf = 0.50)でモニタリングした。
DASTは空気中の水分と反応して有毒なフッ化水素を生じるので、適切な保護具を装着してドラフト内で作業を行った。
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分析データ
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4-ニトロベンジルフルオリド
1H NMR (270 MHz, CDCl3); δ 8.27 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.51 (d, J = 46.7 Hz, 1H).
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先行文献
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- 4-NITROBENZYL FLUORIDE