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TCI反応実例:ヨードベンゼンジアセタートを再酸化剤としたTEMPO酸化

TEMPOを酸化触媒とし、ヨードベンゼンジアセタートを用いたベンジルアルコール誘導体からベンズアルデヒド誘導体への酸化反応をご紹介します。

TCI反応実例:ヨードベンゼンジアセタートを再酸化剤としたTEMPO酸化

使用した化学品

実施手順

1-ナフタレンメタノール (306 mg, 2.0 mmol)のジクロロメタン (2 mL)溶液にTEMPO (31.2 mg, 0.20 mmol)、ヨードベンゼンジアセタート (709 mg, 2.2 mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。ジクロロメタン (12.5 mL)と飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液 (12.5 mL)を加えて30分間撹拌することで反応停止した後、反応溶液を分液漏斗へ移し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (10 mL)、飽和食塩水 (10 mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸エチル:ヘキサン = 0:100 - 3:97)で精製すると、1-ナフトアルデヒド (291 mg, 収率93%)が黄色液体として得られた。

実施者コメント

反応溶液はTLC (酢酸エチル:ヘキサン = 1:9, Rf = 0.50)でモニタリングした。

分析データ

1-ナフトアルデヒド

1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 10.41 (s, 1H), 9.26 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.01 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.74-7.57 (m, 3H).

先行文献

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