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TCI反応実例:PdCl2(Amphos)2を用いた鈴木-宮浦カップリング

PdCl2(Amphos)2を触媒としたヘテロアリールクロリドとアリールボロン酸の鈴木-宮浦カップリングを紹介します。この反応は、基質が無保護のアミノ基を有していても進行します。

TCI反応実例: PdCl2(Amphos)2を用いた鈴木-宮浦カップリング

使用した化学品

実施手順

反応容器に3-アミノ-2-クロロピリジン (0.8 g, 6.2 mmol)、2-メチルフェニルボロン酸 (1.0 g, 7.4 mmol, 1.2 eq.)、PdCl2(Amphos)2 (0.044 g, 0.062 mmol, 1 mol%)、炭酸カリウム (1.3 g, 9.4 mmol, 1.5 eq.)、トルエン (20 mL)、イオン交換水 (2 mL)を順次添加し、窒素雰囲気下、90 °Cで5時間還流させた。TLCで原料の消失を確認し、反応液を室温まで放冷後、水 (20 mL)を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を1 mol/L水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ過後、ろ液を減圧濃縮した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン:酢酸エチル = 1:1)にて精製すると、2-(o-トリル)-3-ピリジンアミン (0.90 g,収率79%)が乳白色粉末として得られた。

実施者コメント

反応溶液はTLC (ヘキサン:酢酸エチル = 1:1, Rf = 0.4)でモニタリングした。

分析データ

2-(o-トリル)-3-ピリジンアミン

1H NMR (400 MHz, CDCl3); δ 8.06 (d, 1H, J = 2.7 Hz), 8.05 (d, 1H, J = 2.7 Hz), 7.34-7.27 (m, 4H), 7.13-7.10 (m, 2H), 3.70 (brs, 2H), 2.18 (s, 3H).

先行文献

その他の参考文献

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