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レドックス活性エステル合成に有用なN-ヒドロキシフタルイミド誘導体
4-メチル-N-ヒドロキシフタルイミド (1)および4-メトキシ-N-ヒドロキシフタルイミド (2)は、脂肪族カルボン酸と脱水縮合し、酸化還元活性エステル (RAE)を与えます。RAEは一電子還元によりアルキルラジカルを発生するため、臭化アリールやヨウ化アリールとのC(sp2)-C(sp3)クロスカップリング反応に利用できます1)。従来のRAE合成では、N-ヒドロキシフタルイミド (3)が多用されていました。しかし、3から得られるRAEは一電子還元を受けやすいため、アルキルラジカルの濃度が過剰となり、二量化等の副反応が併発します。一方、1や2から得られるRAEは3よりも電子豊富なので還元電位が低下し、副反応を抑制できることが報告されています。このため、1や2は、出発物質としてベンゼンの生物学的等価体として知られる第三級アルキル基をもつカルボン酸を用いる場合や、反応性が低い臭化アリールとの反応において特に効果的です。また、1から得られるRAEは、不活性な臭化アルキルとのC(sp3)-C(sp3)クロスカップリング反応に利用できることも報告されています2)。
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引用文献
- 1) Control of Redox-Active Ester Reactivity Enables a General Cross-Electrophile Approach to Access Arylated Strained Rings
- 2) Nickel-Catalyzed C(sp3)–C(sp3) Cross-Electrophile Coupling of In Situ Generated NHP Esters with Unactivated Alkyl Bromides