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アクリル酸エステルを選択的にヨウ素化するフタルイミド誘導体
N-ヨードフタルイミド(1)は,アクリル酸エステルのα位を選択的にヨウ素化することが知られています1)。遮光条件下,アクリル酸エステルに1と触媒量の3-キヌクリジノール,そしてKF-セライトを反応させると,森田-Baylis-Hillman型の反応でヨウ素化が進行してα-ヨウ化アクリル酸エステルが収率よく得られます。この反応はアクリル酸エステル選択的に進行し,β位に置換基をもつα,β-不飽和エステルでは進行しないことがわかっています。生成物は,野崎-檜山-岸反応などのクロスカップリングに用いることができます。また,1は不斉ヨウ素化反応のヨウ素源としても用いられています2)。
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引用文献
- 1) Highly efficient and chemoselective α-iodination of acrylate esters through Morita–Baylis–Hillman-type chemistry
- 2) Biomimetic Desymmetrization of a Carboxylic Acid