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カチオン重合に適した弱配位性アニオンを有する光酸発生剤
エポキシモノマーなどを用いて光硬化する際には、光ラジカル重合と異なる利点のある光カチオン重合が用いられます。ビス[4-(tert-ブチル)フェニル]ヨードニウム テトラ(ペルフルオロ-tert-ブトキシ)アルミン酸塩は、求核性が低く弱配位性アニオン(WCA)であるアルミナートアニオンを有する光酸発生剤(PAG)です1)。光誘起によって発生するアルミナートアニオンは、WCAであるヘキサフルオロアンチモナートアニオンやトリス(トリフルオロメタンスルホニル)メタニドアニオン、テトラキス[3,5-ビス(トリフルオロメチル)]ホウ酸アニオンと同じく、カチオン重合を進行させます。また、このアルミナ―トのヨードニウム塩を用いて、重合熱由来で発生したラジカルによってさらに生じる酸で重合を進める、ラジカル誘起カチオンフロンタル重合も報告されています2)。
関連製品
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- (※この製品は販売終了しました。)
引用文献
- 1) Novel photoacid generators for cationic photopolymerization
- 2) Radical Induced Cationic Frontal Polymerization in Thin Layers