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ジアリールアセチレンの合成に用いられるボロン酸誘導体
アセチレン-1,2-ジイルビス(ボロン酸ピナコール) (1)は対称ジアリールアセチレンの合成に有用なビルディングブロックで1)，1から合成されたユニークな性質を示す化合物が報告されています。例えばTherienらは，1とジヨードナフタレン誘導体2を鈴木-宮浦クロスカップリング反応させて，ポリマー3を合成しています2)。3は単層カーボンナノチューブを包み込み，カーボンナノチューブを極性溶媒中に分散化させるという興味深い特徴を有しています。また，HeとRivardらは1から対称ジアリールアセチレンを合成し，さらにテトラアリールブタジエンに導いています3)。得られたテトラアリールブタジエン誘導体は青色や緑色の発光を示し，アリール部位の官能基により発光波長を調整できます。
関連製品
文献
- 1) Synthesis of Water-Soluble Poly(p-phenyleneethynylene) in Neat Water under Aerobic Conditions via Suzuki-Miyaura Polycondensation Using a Diborylethyne Synthon
- 2) Phase Transfer Catalysts Drive Diverse Organic Solvent Solubility of Single-Walled Carbon Nanotubes Helically Wrapped by Ionic, Semiconducting Polymers
- 3) Modular Synthesis of Diarylalkynes and Their Efficient Conversion into Luminescent Tetraarylbutadienes
